「子供がゲームばっかりして猫背なんですけど、どうにかなりますか?」という相談が多いです。
確かに昔に比べて、外で遊ぶ子供たちが減り、小学生でも携帯を持ったりゲームをする機会が多く、猫背気味のお子さんが多いように感じます。
そこで今日は“猫背がもたらす悪影響”についてお話します。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/17/dl/kekka_02.pdf
⇧厚生労働省が行った[子供の生活状況アンケート]では、平成 22 年出生児について、携帯電話(スマートフォンを含む)を「持たせている」割合は 17.9%
平成 13 年出生児と比較すると、「持たせている」の割合が 11.6 ポイント高くなっていました。
また、1か月間に子どもの読む本(児童書、絵本など)の冊数のアンケートでは、「2、3冊」が26.6%、「4~7冊」が 24.5%
平成 13 年出生児と比較すると、4冊以上読む割合は上昇し、3冊以下の割合は低下していました。
携帯電話を持たせること、本を読むこと自体は悪いことではないのですが、前かがみになる時間が増えて猫背になりやすくなります。
猫背が及ぼす悪影響・・・
・集中力・学力の低下
・運動能力の低下
・身長が伸びない
・肥満になりやすい
・新陳代謝が悪くなる
・首、肩のこり、頭痛
・疲れやすい
と、たくさんあります。
なぜこんなにたくさん???
猫背になる→肺が背筋に圧迫される→体内に取り入れられる酸素の量が少なくなる→脳が酸欠状態になる→集中力が低下→勉強していても身にはいらなくなる。
猫背になる→肺が圧迫される→運動時に取り入れられる酸素量が少なくなる→エネルギーの消費率が低くなる→猫背と肥満が大きく関係している
猫背になる→背筋・腹筋が弱くなる→内臓が下がってしまう→内臓が正常な位置にない状態が続く→基礎代謝も下がる→脂肪を燃焼しにくい体になってしまう
そして、[疲れやすい体になってしまう]これはなんででしょう。
みなさんに“猫背で疲れやすくなる”疑似体験をしてもらいます。
まず、足を肩幅に開いて立ち、リラックスします。次に、思い切り息を吸い込んで、1、2、3、と心でカウントしたら、思い切り息を吐ききります。
さて、思い切り息を吐ききった今、どんな姿勢になっているでしょうか。恐らく、背中が丸くなってお腹は縮み、胸だけではなく頭も少しおじぎをするように前に出た格好になっていると思います。
いわゆる「がっかりした」時のような見た目になっていますね。少し極端ですが、これが「猫背」の状態です。
この角度を保ったままで、胸や肩を上げないように注意しながら、ゆっくりと息を吸い込んでみてください。
いかがでしたか?
当たり前ですが、胸にはあまり空気を吸い込めなくなっているはずです。また、無理をすると少しお腹のあたりが苦しくなる方もいるかと思います。
体験していただきたかったのは、この窮屈な感覚です。
猫背の子の体では、本人も気づかないうちにこれと似たようなことが起こっています。つまり、「深く息を吸い込むことができない」ということが、猫背の人を悩ませている「疲れの原因」なのです。
このようにたくさんの悪影響をもたらす[猫背]
次回のブログでは
【正しい姿勢を体で覚えるセルフケア】
【姿勢を良くして背を高くするトレーニング】
についてお話します。おたのしみに!