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鍼灸師が考える不妊の原因と年齢の関係

妊娠できない不妊治療

(この記事は2020年12月18日に更新)

(約7分で読める内容です)

現在不妊に悩むカップルは6組に1組。

そして24人に1人は体外受精で生まれています。

公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)

 

さらに世界一体外受精の実施件数が多いのにも関わらず出産率は最低レベル。

分かりやすく言えば

『妊娠できない不妊治療が世界一行われている国』

それが日本です。

ということで、これほど少子高齢が進む日本で、今後を担う次の世代に

『命のバトン』を渡すため

身体の専門家である私が鍼灸師としてできるアドバイスをしていきます

不妊症の原因と年齢の関係

今回のテーマは『鍼灸師が考える不妊症の原因と年齢の関係』についてです。

このようなお悩みはありませんか?

『不妊治療について知っておきたい』

『これから妊活を真剣に考えている』

『できれば弟や妹を作ってあげたい』

『なかなか子どもが出来ずに焦っている』

『まだ先のことかもしれないけど妊娠について知っておきたい』

『現在不妊治療中で自分でも何かできることがないか知りたい』

今回はそういった方へ向けた内容になりますので是非最後までお付き合いください。

 

普段から妊活中の方に向けた体質改善や妊娠のサポートを日々行っています。

この内容を知ればこの記事を読んでくださる妊活中の方や将来妊娠を希望する方のお悩みが解決できるだけでなく、

この内容を知っていたから生まれてきた新しい命が誕生するかもしれません。

不妊の原因は『卵子の劣化』

結論から言うと不妊の原因は

『卵子の老化』

もちろん不妊は女性だけの問題ではありませんし、他にも様々な要因があります。

しかし、様々な原因がある中で解決できる問題と解決できない問題があります。

解決できない問題の一つに生き物は必ず老化していくということ。

医学が進歩しても、その摂理に抗うことはできません。

でもそれを知ったうえでできることがあると思うのです。

出産年齢に関してこんなに興味深いデータがあるのです。

3つにまとめましたのでこのポイントは必ず押さえるようにしましょう。

①初産の平均出産年齢が30歳越え

第一子の平均出産年齢が30歳を超えた(2011年)

厚生労働省の人口動態統計2014によると

女性の初産の全国平均は女性で30.6歳 男性で32.6歳

人口動態調査 結果の概要|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

高度経済成長期に比べると5~6歳高いのです。約50年の間に女性の社会進出が進みこれまで以上に生き方の選択肢がたくさん増えました。

その結果が出産のタイミングを大幅に遅らせることとなったのです。一昔前の父親が一家の大黒柱としてお金を稼ぎ、母親が専業主婦として家を守り、子育てをするという考えはとっくの昔に崩壊したのです。

選べる自由との引き換えに結婚出産という選択肢の優先順位が落ちてしまったのでしょう。

②出産の限界年齢が40歳前後

出産できる限界の年齢はいくつか?

これは『閉経の10年前』というのが一般的です。つまり女性は50歳前後で閉経しますのでその10年前となると40歳前後となります。

これはあくまで一般的な話ですので個人差はかなりあるかとは思います。

さらに43歳では約半数。40代後半では約8割の方が妊娠しても流産になってしまいます(1回妊娠当たりの割合なので繰り返せば累積の妊娠率は上がります)

③休眠中の卵子も外の影響を受ける

卵子は胎児期に一生分作られる。

妊娠初期の胎児期に700万個も作られた卵子は生まれるころには100~200万個程度になっています。

そして思春期となり初潮を迎えるころには30万個ほどになり、一生の間に女性が排卵する卵子はトータルで400~500個と言われます。

ほとんどの細胞の寿命はせいぜい3か月程度でどんどん生まれては壊されてを繰り返しているのです。

その中で卵子だけが40年もの長い間出番を待ち続けることが可能なのか?

その答えは『休眠しているから』なのです。

しかしながらそのメカニズムに関してはまだ詳しくはわかっていません。

ただし、休眠しているとはいえ外部の影響を常に受けています。

20歳で出産するのか40歳で出産するのかどちらの方が影響を多く受けているかは言うまでもありません。

事前にライフプランを考えましょう

以上の事から不妊の原因は『卵子の老化』が大きな要因と考えられます。

これを知ったうえで将来的に出産を考えている女性はライフプランを考えるといいでしょう。

特にまだ独身でパートナーがいない場合は『卵子凍結』という方法もあります。実は卵子に不安を抱えている方のほとんどは独身の方ではないでしょうか?

ただ現実には採卵という処置が必要で毎年高額な保管料を払い続けるわりに凍結卵子を使って出産に至る人は非常に少ないようです。

これは技術的な問題ではなく、パートナーがなかなか見つからないなどの場合が多いようです。女性も『おまもり』と思って保管している感覚に近いかもしれません。

妊娠・出産の時間は限られています

そしてこの記事を読んでいる時点ですでに高齢出産といわれるのに近い年齢の方は

早めに不妊治療を開始した方が格段に妊娠する確率が高くなります。

まだもう少し妊活をしてからと思ってズルズルと長引いてしまっている時間はもしかすると後ですごく後悔する期間になるかもしれません。

年齢を考慮するとタイミング法や人工授精をすっ飛ばしてでも体外受精にステップアップする方が得策ということもあるのです。

現在妊娠に向けて不妊治療をされていたり、妊活中の方に役立つ情報を随時公開していきますのでブログやインスタをチェックしてください。

次回のブログでは

『妊娠するために不妊治療中に気を付けたい生活習慣』についてお話したいと思います。